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【相続対策事例8】生命保険を活用して「節税+円満相続+納税資金確保」

Fさん(60代男性)の相続人は妻と長男・長女の3人でした。

Fさんは税制改正により基礎控除額が減額され、自分には相続税が課税されることを承知していました。

Fさんの相続財産の多くは自宅などの不動産で、現預金はあまり保有していませんでした。

このままでは相続人たちが相続税を支払えないのではないかと心配していました。

不動産を売却することは避け、どうやって相続税の納税資金を捻出すればよいのか悩んでいました。

ある日、過去に参加した相続セミナーのことを思い出し、そこで講師をしていた相続専門のFPに相談してみました。

そのFPの試算によれば、やはりこのままでは相続税の納税資金は不足しそうだとの回答がありました。

相続財産の多くが不動産なので、納税資金を確保するために「生命保険の活用」をアドバイスされました。

生命保険を活用すれば3つのメリットが得られるとのことでした。

①受け取った生命保険金のうち「500万円×法定相続人の数」までの金額が非課税になること(所定の契約要件あり)

②生命保険金の受取人や受取額はあらかじめ指定できるので、工夫することで相続人間のトラブルを防止できること(生命保険金は受取人固有の財産なので、原則として遺産分割協議の対象外)

③保険金請求書類が保険会社に到着後、1週間程度で保険金(現金)を確保できること(金融機関の預金口座は、遺産分割協議書などで、引き継ぐ人が明らかになるまでは凍結される)

FさんはFPからのアドバイスに従い、早速生命保険に加入しました。

数年後にFさんが亡くなり、生命保険金が支払われました。

法定相続人は妻と長男・長女の3人なので、受け取った生命保険金のうち1,500万円(500万円×3人)が非課税となり、相続税を節税することができました。

また、相続財産の多くが分割しにくい不動産でしたが、生命保険金の受取人と受取額をうまく調整し、相続人間のトラブルを防止することもできました。

そして、受け取った生命保険金で相続税の支払いをスムーズに実行することができました。

ポイント】

生命保険は「節税+円満相続+納税資金確保」を同時に実現できる手段です。

2026.2.18.

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【相続対策事例7】小規模宅地等の特例で自宅の評価額を80%減額

Gさん(80代男性)は一人暮らしで、相続人は別居している長男のみでした。

Gさんの財産は、自宅土地・建物と預貯金でした。

自宅は駅から近いため立地条件が良く、土地の評額価が高いと考えられ、Gさんは高額な相続税がかかってくることを心配していました。

もしかしたら相続税を支払うために自宅を売却することになるかもしれないと不安に思い、相続専門のFPに相談しました。

FPからは、自宅の土地については、要件を満たすことができれば「小規模宅地等の特例(居住用宅地:330㎡まで80%減額)」を適用することができ、その結果、評価額を下げることができるとアドバイスされました。

小規模宅地等の特例が適用できるのか、GさんはFPと一緒に税理士に相談しました。

同居要件や申告要件を確認し、相続後も長男が居住を継続するという前提で対策を講じました。

その後Gさんの相続が発生し、相続税の申告・納税が行われました。

小規模宅地等の特例を適用し、自宅の土地の評価額を大幅に下げることができたため、自宅を売却せずに相続することができました。

2026.2.7.

👉 特例は「知っているかどうか」で結果が大きく変わってきます。

特例を適用するための要件について事前確認が不可欠です。

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【相続対策事例6】時間と孫を使った生前贈与で相続税を大幅に減額

Fさん(70代男性)の相続人は2人の子どもです。

Fさんの相続財産は「預貯金・投資信託」で、合計で約9,000万円です。

税制改正により、最近は相続税が課税される人が多くなったことを聞き、Fさんは将来の自分の相続税のことが心配になっていました。

そこでFさんは、知人から紹介された相続専門のFPに相談してみることにしました。

FさんはFPに自分の現状を説明し、相続税について不安があることを伝えました。

FPからは次のような課題を指摘されました。

 ・相続税を計算する際の基礎控除額を大きく超える財産を保有していること

 ・このまま何も対策をしなければ、支払う相続税が高額になるおそれがあること

Fさんは、指摘された課題を解決するには、どうしたら良いかをFPと相談し、次のような対策を実施しました。

 ・毎年110万円の暦年贈与を子2人および孫2人に実施する

  ※暦年贈与では、相続権のない孫などに110万円贈与すれば、相続時の財産への加算がないので節税効果大

 ・贈与契約書を作成し、実態のある贈与を継続する

 ・贈与税の非課税枠を最大限活用する

相続対策を実施した結果、次のような効果を得ることができました。

 ・10年間に渡る贈与で合計4,400万円を移転させることができた

 ・相続財産が圧縮されたことにより、相続税額を対策前から大幅に減額することができた

早めに始めるほど効果が高いのが生前贈与。

 特に相続権のない孫や子の配偶者への贈与が効果的です。

 「思い立った時が一番早い」ということがわかる事例です。

2026.2.2.