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医療保険は本当に必要? 迷ったときの判断基準をわかりやすく解説!

「医療保険って必要なのかな?」そう感じたことはありませんか?

国民の約8割が民間の医療保険に加入している、ともいわれています。

諸外国に比べて、日本の公的医療保険制度は充実しているといわれており、本当に民間の医療保険に加入する必要はあるのでしょうか?

民間の医療保険の役割や公的医療保険との違いを踏まえながら、必要かどうかを見極めるポイントについて解説します。

最後まで読んでいただけば、「自分にとって医療保険は必要なのか?」その答えがわかります。

1.そもそも医療保険とは?

民間の医療保険は、病気やケガで入院や手術をしたときに、給付金を受け取れるという保険です。

保障内容は商品によって異なりますが、基本的には次のようなものになります。

●入院1日につき○○〇〇円の給付金を受け取ることができる

●手術を受けたときに○〇万円が支給される

●希望により退院後の通院や先進医療の保障を付けることができる

2.公的医療保険は、どこまでカバーしてくれるのか?

日本の公的医療保険制度は、諸外国の医療保険制度に比べて充実しているといわれています。

70歳未満であれば、かかった医療費の自己負担割合は原則3割です。

もし高額な治療費がかかっても、高額療養費制度により自己負担限度額が設けられているため、数十万円単位の費用を請求されることはありません。

ただし注意しなければならないことがあります。

次のような費用は高額療養費の対象になりません。

●差額ベッド代(個室などに入る場合にかかる)

●入院中の食事代の一部

●入院中に使用する日用品代、お見舞いに来る家族の交通費など

●先進医療にかかる費用

●仕事ができないことによる収入減

こうした費用は公的医療保険ではカバーすることはできず、全額自己負担となります。

医療費の自己負担額(原則3割)とこれらの費用に対してどう備えるのかが、医療保険の価値を考えるポイントになります。

3.医療保険が「必要な人」、「必ずしも必要でない人」

医療保険が「必要な人」、「そうでない人」として考えられる代表的な例を見てみましょう。

● 医療保険が必要な人の例

・貯蓄が少ない

・自営業者やフリーランス

(会社員のように有給休暇や傷病手当金の支給がないため、働けない期間は収入がゼロとなってしまいます)

・子育て世代や住宅ローン返済中で出費が多い

・家族に経済的な負担をかけたくないと考えている

● 医療保険が必ずしも必要でない人の例

・20代や30代の健康な人で、入院リスクが低いと考えられる

・貯蓄があり自己資金でカバーできる

・勤務する会社の福利厚生制度による保障が充実している

・独身のため扶養する家族がいない

医療保険はすべての人にとって絶対に必要なものではなく、自分の状況や置かれている環境、家計のリスク耐性などによって必要度が変わるといえます。

4.医療保険に加入する前に確認しておきたいポイント

医療保険に加入するなら、最低限次のポイントをチェックしておきましょう。

●入院給付金日額はいくら必要か?

●退院後の通院、先進医療、がん治療の保障も必要か?

●保障期間は終身型それとも 定期型か?

5.保険以外の備えも選択肢に

もし、ある程度の貯蓄があるのなら、「医療保険には入らず、その分を運用に回して資金を増やす」という選択もあります。

保険は「もしもの時にしか使えないお金」、貯蓄は「いつでも使えるお金」と考えることもできます。

この違いをよく意識して、バランスよく備えることが大切です。

6.まとめ

以上、「医療保険は本当に必要?」迷ったときの判断基準について解説しました。

結論としては、「自分次第」が正解です。

医療保険に加入していれば、もしものときに備えることができるので安心ですが、誰にとっても絶対に必要なものだとは言い切れません。

「自分のリスクは何か?」「備えは足りているか?」を見つめ直し、自分にとって必要な保障を得ることが大切です。

2025.7.18.

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生命保険

20代に生命保険は必要? 加入するべき人・いらない人

「自分はまだ若いから生命保険には無理に加入したくない、でも何かあったら不安」と思っている20代の人は多いでしょう。

「20代に生命保険が必要なのか?」を考えるにあたっては、自分が置かれている状況を把握して、生命保険に加入することのメリット・デメリットをよく検討することが大切です。

ここでは、20代の人で生命保険が必要と考えられるケース、すぐには必要とは考えられないケース、加入するメリット・デメリット、検討のチェックポイントについて解説しています。

「20代に生命保険が必要なのか?」について、自分なりの結論を導き出すことができるはずです。

1. 20代で生命保険の加入を考える人が増えている背景

20代には、就職や結婚、出産などいろいろなライフイベントがあります。

生命保険の営業パーソンやSNSからは「生命保険は若いうちに入った方がいいよ」と言われ、気になっている人も多いでしょう。

20代で生命保険は必要なのでしょうか?

その疑問を解決するためのポイントについて見ていきます。

2. そもそも生命保険とは? 加入目的と種類

「生命保険の加入=死亡時のため」だけではありません。

そもそも生命保険とはどのようなものなのでしょうか?

まずは生命保険の加入目的と種類について見てみましょう。

●死亡保障

生命保険の加入目的で、最も基本といえるものが死亡保障です。

自分にもしものことがあったときに備えて、家族の生活保障のために加入します。

●医療保障

医療保障という加入目的もあります。

病気やケガで入院や手術をしたときの医療費に備えます。

医療費が高額になり、公的医療保険だけでは不足する分を保険金(給付金)でカバーすることができれば安心です。

●就業不能保障

入院や療養が長期化して思うように働くことができず、収入が減少してしまった場合に備えて加入します。

収入が減っても生活費や教育費などの支出は減りません。

減少した収入分を保険金でカバーします。

●老後生活保障

もはや公的年金のみで老後の生活資金を賄うことは難しく、人生100年時代の長生きに生命保険で備えます。

●介護保障

超高齢化社会を迎え、認知症などにより介護が必要になる人が急増しています。

介護には多額なお金がかかり、公的介護保険だけでは不足する分を保険金で補います。

3. 20代に生命保険が必要なケース

20代に生命保険が必要とされる代表的なケースを3つご紹介します。

結婚して扶養家族がいる

結婚して家庭を持ち、扶養家族となる配偶者や子どもがいれば、自分にもしものことがあった場合に備えて、家族のために生命保険に加入する必要があるでしょう。

家族を養う立場にあれば、生命保険に加入するのは、大黒柱としての責任といえます。

仕事が自営業・フリーランス

自営業者やフリーランスの場合、会社員や公務員に比べて、公的保障は少なくなっています。

例えば、会社員や公務員の公的年金は国民年金と厚生年金の2階建てであるのに対して、自営業者やフリーランスは国民年金のみです。

また、ケガや病気で働くことができないときに支給される傷病手当金は、会社員や公務員は受給することができますが、自営業者やフリーランスは受給することはできません。

公的保障で不足する分については、生命保険などで備える必要があります。

親を扶養している、または家計を支えている

20代でも自分の働いた収入で親を扶養したり、実家の家計を支えている人がいます。

そのような人にもしものことがあると、収入が途絶えてしまい、扶養されている親や家族が生活できなくなってしまいます。

残された親や家族の生活を守るために生命保険は必要不可欠といえます。

4. 20代には生命保険は“必要ない”または“優先度が低い”ケース

では逆に、20代には生命保険は必要ない、優先度が低い、と考えられるケースとして代表的なものを3つご紹介します。

独身または扶養家族がいない

独身である、または結婚はしていても配偶者も働いていて収入があり、扶養家族がいない場合には、すぐに生命保険に加入する必要はないでしょう。

自分にもしものことがあっても、残された家族が生活できなくなるとは考えにくいからです。

貯蓄がある

病気やケガによる入院や手術で医療費がかかったとしても、それをカバーできるだけの貯蓄があれば、生命保険に加入する必要はないでしょう。

必要な保障は確保されているため、保険料の支払いが無駄になります。

勤務先の福利厚生制度に十分な医療保障がある

勤務先の福利厚生制度が充実しており、そこから必要な保障が受けられるのであれば、無理に生命保険に加入する必要はないでしょう。

保障が重複するような生命保険に加入する必要はありません。

5. 20代で保険に入るメリット・デメリット

では次に20代で生命保険に加入するメリットやデメリットについてみてみましょう。

●メリット

年齢が若いほど保険料が安い

生命保険では、契約する年齢が若ければ若いほど保険料が安くなっています。

将来的には生命保険に加入することを考えており、経済的に余裕があるのであれば、1回あたりの保険料の負担が抑えられますので、加入を検討すると良いでしょう。

持病がないうちに加入することができる

生命保険の保障が必要になる年齢になると、健康状態に問題があり、加入したくても加入できないということが起こり得ます。

持病を持っていると、加入することはできても、保険料が割増になったり、保険金の支払いに特別条件を付けられることがあります。

20代でまだ持病がない時であれば、生命保険に加入しやすいので、検討してみると良いでしょう。

将来設計の土台になる

終身保険であれば、保障だけでなく貯蓄も準備することができます。

保障は一生涯続きますし、途中で資金が必要になった場合には、契約を解約すれば解約返戻金を受け取ることができます。

保障と貯蓄を同時に準備し、将来設計の土台にすることができます。

●デメリット

保険料の支払いが家計の負担になることも

若いうちは保険料が安いとはいえ、毎月や毎年の継続的な支出になります。

若いうちはまだ収入も少ないので、その中で支出や貯蓄を上手くやり繰りしなければなりません。

保険料の負担が家計を圧迫するようなことは絶対に避けましょう。

ライフステージがいろいろと変化する

20代は結婚、出産、転職などライフステージがいろいろと変化します。

生命保険に加入して必要な保障を得るには、ライフステージに応じて保障内容を見直す必要があります。

まずは必要最低限の保障内容での加入を検討してみると良いでしょう。

6. 生命保険に加入するか迷っている20代に向けたチェックポイント

それでは最後に、今すぐに生命保険に加入する必要があるのか迷っている20代の人に向けて、答えを導き出すためのチェックポイントを3つご紹介します。

●自分は家族の生活費を支えているなどの経済的責任がありますか?

 経済的責任があるのであれば、もしものときに備えて加入を検討すべきです。

●緊急時の貯金は十分ありますか?

 十分な貯蓄があるのであれば加入する必要はありませんが、20代で生命保険に頼らなくても良いほどの貯蓄があることはあまりないでしょう。

●勤務先の福利厚生制度ではどこまでカバーしてもらえますか?

 福利厚生制度だけでは必要な保障が得られないのであれば、加入を検討すべきです。

まずは医療保険への加入だけで十分と考えられる場合でも、年齢の経過に応じて段階的な加入を検討する必要はあるでしょう。

7. まとめ

以上、「20代に生命保険が必要なのか?」について解説しました。

結論としては、20代に生命保険が必要かどうかは、状況と目的次第といえます。

20代に生命保険が「必要」「必要ではない」と一律には断言できません。

ご自身のライフプランと照らし合わせて考えることが大切です。

2025.7.16